未分化性確認試験
未分化性を持つ細胞は、Oct3/4、Nanog、TRA-1-60、SSEA4などの未分化マーカーと呼ばれるタンパク質を発現しています。培養したiPS細胞が未分化性を維持していることを確認するため、上記のような未分化マーカーの発現をqPCR法や免疫染色法により検査します。
また、TRA-1-60, SSEA4などの表面抗原をFCM解析することにより確認することもできます。
❶ 未分化性の確認
三胚葉分化能確認試験
iPS細胞が多分化能を持っていることを確認するため、in vitroで発生過程を再現し「胚様体」という組織を形成させ、その中に三胚葉(内胚葉・中胚葉・外胚葉)の組織が存在することを確認します。外胚葉マーカー(PAX6, MAP2)、中胚葉マーカー(T, MSX1)、内胚葉マーカー(SOX17, AFP)などをqPCRや免疫染色により確認します。
❷ 三胚葉分化能の確認