2021/09/28
C4U株式会社との特許実施許諾契約締結のお知らせ
2021年9月28日
各 位
C4U株式会社との特許実施許諾契約締結のお知らせ
株式会社iPSポータル(本社:京都府京都市、以下iPSポータル)は、ゲノム編集技術を用いた受託サービス提供を目的とした特許実施許諾契約をC4U株式会社(本社:大阪府吹田市、以下C4U)と締結いたしましたのでお知らせいたします。
iPSポータルは、本契約締結により、CRISPR-Cas3によるゲノム編集を用いて、お客様の個別ニーズに応じたゲノム編集細胞(株化細胞、iPS細胞等)の提供が可能となります。 さらに、ゲノム編集による疾患患者様iPS細胞および健常者様iPS細胞(アイソジェックコントロール細胞)作製及びそれらを用いた分化誘導試験、スクリーニングなど受託サービスメニューを拡充致します。
<用語の解説>
ゲノム編集技術: DNA切断酵素と人工的にデザインしたRNAなどを細胞に導入し、ゲノムの局所を選択的に切断、改変する技術です。
CRISPR-Cas3: C4Uの創業メンバーである東京大学医科学研究所先進動物ゲノム研究分野の真下知士教授、大阪大学微生物病研究所の竹田潤二招聘教授らの研究成果を基に開発された新しいゲノム編集技術です。本技術は、オフターゲット変異(狙った部分以外の変異)が少なく安全性が高いことやターゲット遺伝子とその周辺を広く削ることができるといった特徴を有し、現在世界中で研究が先行しているCRISPR-Cas9の複雑な特許状況に影響されない、これに対抗し得る有望なゲノム編集技術として注目を浴びています。CRISPR-Cas9同様に二本鎖DNAを切断しますが、crRNA(ガイド)認識配列が長い(27塩基のガイド配列)ことから、特異性が高く、オフターゲット変異が少ない、より安全なゲノム編集ツールです。また、大きな欠失を起こすことも可能なため、遺伝子の改変に加えて機能を失わせることも得意としています。
CRISPR-Cas9: 現在広く利用されるゲノム編集技術の一種で、Cas9がガイドRNAと結合し、ガイドRNAの一部(20塩基のガイド配列)と相補的なDNAを選択的に切断します。ガイド配列を変更することにより、様々な塩基配列をもつDNAを選択的に切断することができます。
<企業の説明>
C4U: CRISPR-Cas3に関する特許につき国立大学法人大阪大学より再実施許諾権付独占的通常実施権許諾を受け、遺伝性疾患に対する新規の遺伝子治療法の開発及び同技術のプラットフォーム展開を目指しております。
HPリンク:https://www.crispr4u.jp/
本件掲載 :https://www.crispr4u.jp/info/img/20210928_C4U_iPSPortal_Sublicense.pdf
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社iPSポータル SSC部
TEL:075-707-1057
E-mail:RSD@ipscell-portal.com
C4U株式会社 管理部
E-mail:info@crispr4u.com